診療科案内

 

緩和ケア外来

担当医:黒木嘉人 緩和ケア認定医

担当看護師:岩﨑美幸 緩和ケア認定看護師

緩和ケアとは、がんによる心と体の苦痛を和らげ、患者さんやそのご家族が、自分らしい生活を送れるようケアをすることです。

当院では、平成18年に『緩和ケアチーム』が発足し、平成19年には『緩和ケア外来』を開設しました。

緩和ケア新聞について

当院では、市民の皆様に緩和ケアを知ってもらうために、年間2回のペースで緩和ケア新聞を作成し、情報発信を行っています。

緩和ケアをより身近に感じていただき、いざという時には当院緩和ケア外来までご相談ください。

 

【最新号】緩和ケア新聞45号 (令和3年2月号).pdf

 

緩和ケア委員会について (←委員会活動についてのページにジャンプします)


婦人科

担当医:津田さやか 医師


当院婦人科では、富山大学附属病院と連携し、『不育症』や『プレコンセプションケア』についてのご相談を受け付けております。

不育症について

不育症とは

妊娠のおよそ10-20%は流産に至ります。

初期の流産の60-80%は偶然に生じた胎児(赤ちゃん)の染色体異常が原因であり、1回のみの初期の流産では精密検査を受ける必要はありません。

しかし、2回以上の初期の流産あるいは死産(1回でも)がある場合、「不育症」と診断されます。

「不育症」の患者さんは、流産・死産のリスクを高める因子がないかどうかの検査を受けることができます。

不育症に対する検査と治療

検査の内容としては、甲状腺機能異常・糖尿病・抗リン脂質抗体症候群(血液が固まりやすくなる)などの項目の血液検査と、子宮の形をチェックするための超音波検査を行います。

リスク因子が判明した場合は、治療を受けることで次回妊娠の成功率が高まるものがあります。

また、子供を持つという目的の他にも、治療を行うことで将来起こりうる疾患の予防につながる項目もあります。

●糖尿病や甲状腺疾患:治療を行って病状が安定してから妊娠をめざします。
●抗リン脂質抗体症候群:低用量アスピリン+ヘパリン自己注射
●子宮筋腫や中隔子宮(子宮の中に「しきり=中隔」がある:手術療法にはメリットとデメリットがあり、手術適応を見きわめる必要があります。
●リスク因子が見つからなかった場合:何も治療を行わなくとも次回以降の妊娠の成功率は高いことが分かっています。また、精神的サポートにより妊娠成功率が高まるとする報告もあります。

 

富山大学附属病院産科婦人科の不育症専門外来で、リスク因子を知るための精密検査を行っています。

受診を希望される方は紹介させていただきます。

治療や妊娠中の健診の一部は、当院と富山大学と連携して施行することができるものがあります。まずは婦人科外来にご相談ください。

 

プレコンセプションケアについて

プレコンセプションケアとは

「プレ」は「前」、「コンセプション」とは受胎する・妊娠するという意味です。

つまり、「プレコンセプションケア」とは妊娠前から、女性とカップルに妊娠のための健康管理を行っていくケアのことです。

世界保健機構(WHO)は2012年にプレコンセプションケアを推奨する提言を行い、海外では広がりを見せています。

近年は日本でもプレコンセプションケアを提供する医療機関が増えてきています。

なぜプレコンセプションケアが必要か?

妊娠前からもっている、母体やカップルのリスク因子が、妊娠中・出産時の問題やその後の赤ちゃんの健康に影響するためです。

たとえば・・・・

●特定の薬や感染症(風疹など):赤ちゃんの先天異常を引き起こす可能性があります。
●タバコ・アルコール・やせ:低出生体重児や早産のリスクになります。
●肥満:妊娠高血圧症候群・帝王切開・早産などのリスクが高まります。
●葉酸の欠乏:妊娠前からサプリメントで葉酸を補うことで、赤ちゃんの神経系の異常のリスクが低下します。
●母体の持病(糖尿病・甲状腺疾患・膠原病・心臓病・遺伝性の病気・子宮頸がんなど)が不安定・コントロールが悪い:赤ちゃんの先天異常、流早産・妊娠高血圧症候群、持病の悪化などの妊娠中のトラブルのリスクが高まります。母体の治療が優先でそもそも妊娠してはいけない状態であることもあります。
●予想外の妊娠、予想外の不妊:将来の妊娠・出産のプランを考えて準備することで、望まない妊娠による中絶や、不妊症のため妊娠したいのにできないといったことが防げる可能性があります。

プレコンセプションケアでできること

●生活習慣や体重の見直し
●適切な食事やサプリメント
●子宮頸がん検診
●感染症対策や感染症のチェック(風疹、B/C型肝炎、性感染症)
●ワクチン(子宮頸がんワクチン、風疹ワクチン)
●持病がある場合は、内服薬や妊娠が可能かどうかの相談
●不妊症や不育症の相談
●すぐに妊娠を希望しない場合、避妊方法の相談
(※上記の検査・治療の一部は自費診療になるものがあります。また、公的な助成制度があるものもあります。)

 

持病がある方では、より細かい検査や専門の診療科との連携が望ましいことがあります。

その場合は、富山大学附属病院のプレコンセプションカウンセリング外来への紹介をお勧めします。

ご自身と、将来生まれてくる赤ちゃんが将来的により健康でいられるように、妊娠前からの体調管理が大切です。

具体的に妊娠を計画していない段階であっても、現在の健康状態に向き合い、改善していくことは将来の自分のためになります。

プレコンセプションケアを希望される方は婦人科外来にご相談下さい。